最強、最悪のドラッグ
アルコールはもっともふるく、そしてポピュラーな向精神物質である。
もっともふるいというのは暖かい場所に放置した果物や穀物は人為なくして発酵し、自然とアルコールを含むようになるからだ。アルコールはドラッグであるというのも、膨大な研究データがそれを裏づけている。
アルコールの身体依存性はオピエート(阿片類)と同じ、すなわち、一番たちの悪いとされるヘロイン(キング=オブ=ドラッグ)の禁断症状と同レベル、精 神依存性と耐性はオピエートより低いが中程度となっている。しかし、この二つについてはヘロインとさほど差がないとする専門家は多い。
こうした報告を総合すると、身体依存性、精神依存性、耐性という、3つの判断基準について高水準にあるアルコールはまごうことなき強烈なドラッグといえる。