なぜ酒は合法か?
酒による健康被害を知らない人はいない。犯罪との関わりが深いことを否定する人もいない。また、酔っ払いが極めて迷惑な存在であることも、おそらく多数の人に同意していただけることだろう。しかし酒は合法である。

嗜好品に関する規制は、何よりも「その嗜好品を楽しんでいる人が少数であることによって」正当化される。酒が合法なのは「酒を嗜む人が十分に多いから」 だ。これが社会において成立している限り、私が今述べたような「健康被害」だの「犯罪との関わり」だの「迷惑さ」だのは、いくら言っても批判としての力を 持たない。これらの理屈が力を持つには「酒を嗜む人が減る」必要がある。すべての理屈は多数決の影を追っているにすぎない。

では、なぜ麻薬はダメなのでしょうか。依存性や毒性が強く健康を害するからでしょうか。また、こうした人が増えると社会に悪影響を及ぼすからなのでしょう か。酒、タバコをこよなく愛する人は、子どもに「なぜ酒、タバコはよくて麻薬はダメなの?」と聞かれたらどう答えますか?